オレンジとマージョラム
今年は暖冬!
12月も半ば過ぎなのに
紅葉が見ごろだったり
最高気温が20度になったり
なんだか調子が狂います
気温は上がっても
日差しの低さは「冬」
なので
冷えは変わらないのだそうです
…orz
オレンジとマージョラム
どちらも心と体を温めてくれる精油
でも雰囲気は随分違います
オレンジは
コタツや焚き火
ほっこり、ゆっくり
隣の人と肩を寄せ合って
温まっている間に
仲がどんどん温まっていく
そんな幸福感溢れる暖かさ
マージョラムは
春の日差しの草むら
柔かい草の匂い
微かにきこえる花の香り
遠くから聞こえる
子供達のさんざめき
ゆるゆると、日差しの中で
心と体が緩まっていく
そんな幸福感の暖かさ
幸福な家庭は皆同じだ
といわれますが
どうしてどうして
やはり
人の数・香りの数だけ
お好きなほうで
ゆっくりとお風呂をお楽しみください
大さじ1杯の天然塩に4滴
精油の皮膚刺激に敏感な方は
はちみつ1杯に混ぜていただくと
保湿効果もあって万全です
ユーカリの季節
今年特に感じること
東と西でお天気が全く違う
今日も真冬から真夏へと急激な変化とか
東日本に住んでいる皆様
本当にどうぞ体にお気をつけください
こういう季節に活躍してくれるのが
普段はあまり好まれない香りですが
気管支にトラブルが発生すると
なぜか
「あれっ??いい香りかも…」
になるという事例が多いです
(逆に言うと日頃心地よく感じないのに
急にユーカリが心地よい
=風邪の初期症状かも、かも…)
気軽な利用法としてリフレッシュナーもいいのですが
ティッシュに1滴:枕元
ハンカチに1滴:外出先で
これだけで随分違うかと
ユーカリには抗菌・去痰の他
鼻ずまりを解消する効能も
蒸し暑い暖房の効いた人いきれの中
すっきりと鼻を刺激する
ユーカリの香りで
心と体を守ってあげてください
カンパリと伊予柑と
苦味のあるクリアな赤色のお酒
レシピは不明だけどハーブやスパイスを使っている
wikiさんはビターオレンジ・キャラウェイ・コリアンダー
そしてシナモン・竜胆の根と推測
いずれも揃って胃腸の不調や不全に効くもの
なるほど
オレンジと割ってカンパリオレンジや
グレープフルーツとトニックで
スプモーニ
柑橘系との相性が合うのも
共通して「胃腸に効く」からなのでしょうか
愛媛でも南予と並んで
柑橘の名産地芸予の島嶼部
興居島・中島
その中島の伊予柑とカクテルに
苦味の底にほんのりと
柔らかく温かな香りが漂います
色もふんわりと柔らかく
実りを終えた冬
瀬戸の柔らかな風が運ぶ
潮と柑橘の葉の苦み走った香り
実りの残り香がほのかに
「誰が袖」
このところのナイトキャップ
1対1で割っています
(でも15ccなんですよね〜)
オールドパルという
素敵な名前のカクテルもあります
(「腐れ縁」と照れ臭くいう仲)
ウィスキー・カンパリ・ドライベルモット
このトリオを同量ずつ入れてステア
こちらも好きなお酒
でも半分も飲めませぬ…涙
色とアロマ
通常アロマトリートメントやセルフケアオイルは
「肩こりが…」「腰痛が…」といった
身体症状から入るのですが。
今回の依頼は
「アロマで癒されたい」
知り合いの25歳前後の女性
仕事のこと
恋愛のこと
色々と悩みが積み重なっている様子
そこでまず
カラーセラピーをうけてもらいました
10色のボトルから
2本ずつ直感で選んでもらう
それぞれの色から受けた印象を言葉に
その言葉を深く掘り下げたり
色のキーワードを投げかけたり
そうこうするうちに
自分の中にあった悩みや迷いが
スルスルと溶けたり
思いがけない自分に出会ったり
(またそれを拒否したり)
という出会いがある仕組みです
色と心理の関係はマーケティング理論や
各種のカウンセリングにも使われています
が、心の全てが読めるわけではないし
セラピストが悩みの解決を示すわけでもないです
自分の心の中にある「こたえ」を
掘り出すお手伝い
みたいな感じ
で、今回のクライアントの方が
最後に選ばれた自分のための色
ゴールド
普通は黄金=金銭といった富をイメージしますが
大事なもの=自分自身。リーダーとして動きたい人
ゴールドと一緒に選んだボトルは
その人が最も大切にしているものとも
ゴールドのボトルにも各種アロマが入っているのですが
今回はセラピストである私が
ゴールドと感じるアロマをご紹介することに
ローマンカモミール
グレープフルーツ
最終的に
ローマンカモミール
グレープフルーツ
ユーカリグロブルス
パルマローザ
ミルラ
上半身を丁寧にトリートメントして
少し身軽になって
少し気も軽くなった気がする
そう言って帰られました
ちょっとホッとするセッションでした
パチパチッ レモン精油風呂
柑橘系精油は半年の命
(お掃除や芳香のみなら大丈夫ですが)
冬のお風呂にはぴったりと
スイートオレンジ3
レモン 1
塩 大さじ1
の入浴塩を作るつもりで…
レモン 3
スイートオレンジ 1
まぁいいっか
入ってしばらくは
「あ、佐久間のレモンドロップス」
と喜んでいたのですが
ピリピリ パチパチ
音が出ているんじゃないかというぐらい
肌がチリチリしてきます
でも不思議なことに
赤くなっていない
入浴後、念のため保湿クリームを塗っても
滲みたりしないし、痛くない
推測ですが…
肌の中の浮腫みが
刺激されたんじゃないかと
お腹とか、腕とか、胸は
全然痛くない
赤くもならない
むくんでいた足のところだけ
それもピリピリ パチパチする痛みだけ
浮腫みも動きやすくなっているみたい
でも
二度と実験する気にはなりません
それぐらい、パチパチがすごくて
(それもいきなり!)
精油の使い間違いには
くれぐれもご注意を
スカボロフェアの香り
サイモンとガーファンクルで有名ですよね。
繰り返しの部分の
「パセリ・セージ・ローズマリー&タイム」
どれもハーブとして有名です。
このままお料理に使ってもいけそう
でも呪文のようでもあるし
アロマ精油とハーブの方からちょっと探ってみました
まずはハーブの伝統的な効能から
パセリ:浄化・恋愛・守護
セージ:不死・長寿・金運
ローズマリー:守護・浄化・ヒーリング・魔除け・若返り
タイム:健康促進・浄化
パセリが恋愛
意外や意外です…
恋をしている間にパセリを切ると
恋が終わるとか…
アロマ精油では
パセリ:鎮静・考えすぎた頭を癒す=神経強壮
セージ:悲しい気持ちを浄化する
ローズマリー:信頼と誠実の象徴
タイム:活力を呼び起こす。自信のなさ、悲観主義を払拭する
香りのイメージとしては
ウッディ系だけど、草いきれの香りが強い
ハーブ系というには苦味が強いが、底に花の甘さ
ウィスキーならアイラのアードベック
でしょうか
パセリとタイムにはそれぞれ強い副作用をもたらす成分があります。
パセリなら、アピトール:流産を招く ミリスチン:子宮収縮作用、幻覚を起こす?
タイムなら、チモール・カルバクロール:皮膚刺激が強く、肝臓に障害をもたらす恐れ
使用されるのなら、ごくごく少量で。
スカボロフェアの元は16世紀のブロードサイドバラッド*1
民謡とされていますが
辻売りの声といったところ
魔界のものの謎かけ歌という説も
いずれにしろ
魔除け
になるのは間違いなさそうです
町から街道筋に出ていくところ
百貨万端取り揃えておりまする
辻売り
その売り声とも…
サイモンとガーファルクルが
この歌を出したのはベトナム戦争の頃
戦争という魔物を避けたいけれど
だったのかもしれないですね
*1:19世紀になってもブロードサイドバラッドという形で、ロンドンの街でニュースが売られていましたー瓦版みたいな感じ。放送をブロードキャストというのもこれが元らしいです