ブレンド(2)冷え性ー加温の成分
今回は化学が出てきます。
で、
=精油には薬効成分が含まれますが、薬効を保証するものではありません。
また精油のブレンド,使用は自己責任でお願いします。=
というお馴染みの前書きをおきまして。
精油は100%天然の植物の芳香成分です(ということになっています)。
なので、いろんな成分からできていて中には「薬効」のあるものがあります。
検定キットの中の精油でブレンドを紹介していますが、
ブレンドの香りが合わないという方もいらっしゃると思います。
こんな成分が含まれている精油を組み合わせてます。
ということが分かれば、
同じ成分が含まれている好きな香りの精油に変えることができますよね。
ということで
加温(体を内から温める)
マージョラムとスイートオレンジ。
それぞれ成分は異なりますが、
モノテルペン炭化水素とモノテルペンアルコールが中心です。
モノ…???
試験に出るわけではないのでー笑
どちらも分子がすっごく小さい成分です。
小さくて皮膚から経皮吸収されるのも早いし、
酸化される(酸素と反応する)のも早い。
というところから、抗菌作用、血行促進、代謝促進
といった機能を持っていると言われています。
ただ、マージョラムはγ-テルピネン・サピネン(モノテルペン)
テルピネン-4-オールが中心(モノテルペンアルコール)。
γ-テルピネンは鬱滞除去作用があるとされています。
テルピネン-4-オールは元気をくれる成分と私は覚えています。
神経強壮や自律神経のバランスを調整してくれる作用があると言われています。
一方スイートオレンジはリモネン(モノテルペン)
リナロール(モノテルペンアルコール)が中心。
リモネンは血行促進と胃腸の蠕動運動調整作用があると言われています。
リナロールも抗不安鎮静作用があるのですが、血圧を下げる機能もあるとか。
どちらも心と体を内から温めてくれる精油ですが、
香りの系統が全然違うように、温め方もずいぶん違いますね。
マージョラムが草原で寝転んでお日様に当たっているのだとすると
スイートオレンジはやはりコタツでおみかんでしょうか。