アロマあれこれ le quatre-vignt

アロマの勉強中。使ってみたアロマオイルやアロマ関連書籍の紹介も

ひとの目、驚異の進化

ひとの目、驚異の進化: 4つの凄い視覚能力があるわけ

目次を開けると

テレパシー
未来予知

なんて言葉が並びます
が、「トンデモ本」ではありません

それぞれ
人間の目は
なんのためにあるのか
を突き詰めていったところに出てくる力

例えばテレパシー

人間は可視光線の七色の中でも
   
によく反応します

なぜこの四色なのか??
いろいろな説が展開されています
有名なのは
緑の森の中で赤い果実を見つけやすいから

でも…
それだと赤・緑だけでよさそう
実際に色を感じる細胞は
赤・緑・青(RGBーテレビも一緒の仕組み)

実は…
顔色(肌の下の血管の色)に反応
しやすくなっているのでは??
というのが著者の主張です

ヘモグロビンの濃度と酸素飽和度で
赤:酸素飽和度が高い→怒り・バツの悪さ
青:濃度が高い→息苦しい・詰まっている
緑:酸素飽和度が低い→貧血・病気など
黄:濃度が低い→ショック・蒼白

に肌色が変化してみえる
ほんのわずかな変化を非常に敏感に感じ取る
ことで、子供を助けたり
仲間の感情を読み取ったりできる
(テレパシーというよりエンパシーでしょうか)
それが人類の生存を助けてきた

という感じで

色彩や目が横についているわけ
錯視の問題、文字の出現を取り上げていきます

その中で
脳と視覚(脳の中での像)が
写真や絵のような静止画を捉える
のではなく
動いている・今・ここを捉える

ために
持っている機能を精一杯使っている
ということがわかってきます

たとえば錯視
もし錯視を起こすような機能がなかったら…
私たちは飛んでくるもの(ボールであれ、石であれ)を
うまく避けることができない

脳は視神経からの情報を処理して
情報の一瞬先を予想している
だから
過去ではなく今・ここに対処できる

難しい内容もたくさんありますが
色相環図は綺麗だけど…
そこは読み飛ばしても大丈夫(多分)

完全ではないけれど
いろんな事柄を八方手を尽くして
今・ここで生きるために
進化してきた
私たちの目

読み終わると、字を読んでいた目に
「長い間、お疲れ様
これからもよろしく」

と言いたくなります。