アロマあれこれ le quatre-vignt

アロマの勉強中。使ってみたアロマオイルやアロマ関連書籍の紹介も

脳の在り処

脳といえば大脳
ではなくなってきている今日この頃。

大脳と小脳やら間脳を含めて
頭蓋骨内にだいたい納まっている第1の脳

腸管神経系といわれる
を代表とする消化管にある第2の脳

そして外部刺激を受け止める
皮膚第3の脳

なぜこんなにたくさん脳が現れたかというと
人間の判断が
理性(大脳皮質)だけではなく
感情(およびそれ以前の情動:脳の古い部分が担当)
感覚(内臓感覚や皮膚感覚を含めた身体感覚)
を総合して行われている。

というより、感情や感覚の判断(大雑把な)を基にして
理性が後からストーリーを作ったり、方向づけをしている。

といったほうがいいらしい…
ということがほぼ確からしくなったからです。

アロマテラピーに関係するのは、
皮膚が第3の脳というところ
触られて気持ちがいい→もっと気持ちよくなりたい→触られたい
という報酬系ループをうまく起動させてあげれば
不快さや緊張を解くことができる
=ストレスをうまく和らげることができる
というわけ。

ちなみに「皮脳同根」といって
脳も皮膚も発生学的には同じ外胚葉由来なんですよ。

日本人的(たぶん漢字文化圏的)に納得しやすいのが第2の脳

しかも鬱病の鍵を握っているセロトニンの90%以上が
小腸で作られているものですから、
「腸をキレイにすると鬱が治る」

えっと…こう書かれているところで、その証拠として
セロトニンの90%以上が腸で作られていること
しか
挙げられていなかったら、眉に唾をつけたほうが良いかと。

腸で作られたセロトニンは脳に届きません
(脳への物質の出入りは厳しく管理されています。
 アミノ酸・糖・カフェイン・アルコールなど数少ない物質しか通りません)

でも、腸管(胃・十二指腸・小腸・大腸・肝・腎・膵)での感覚が
人間の感情や判断に影響を与えるのは確かです。
(確立された定説ではありませんが、一般的になってきています)。